ビーンズ訪問看護ステーションつくば/ビーンズ居宅介護支援センター
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研究日誌BLOG

2013.12.02

仙骨底って上?下?

先日、骨盤に関する調べ物をしている最中にふと疑問に思った事がありました。

骨盤を構成する骨の中に『仙骨』という骨があります。

仙骨には仙骨底という部分があるのですが、詳しく場所を見てみると『底』という漢字が入っているのに仙骨底は仙骨の上端に存在します。

 

なぜ『底』なのに上にあるのか?

早速調べてみました。

 

 

 

ラテン語でbasisbaseは本来『底・基礎・基部』という意味で、数学では三角形の底辺、三角錐や円錐の底面を指します。

器官やある部分が錐や三角形の場合、人体における位置ではなく、個々の器官や部分における頂点を『尖』apex(エイペックス)、その反対の底面を『底』basis(バスィス)と呼んでいるそうです。(仙骨は逆三角形に存在している)

底という名が付きながら、体の下方に位置しないという解剖学用語の例は他にもたくさんあります。(膝蓋骨底、腎錐体底、前立腺底、心底)

※もちろん、内頭蓋底のように下方にある場合もあります。

 

加えて、『胃底』や『眼底』『子宮底』も下方にはありません。

これらの底は、ラテン語でfundusフンドゥス(英語読み:ファンダス)、『(容器の)底、基礎』の意味があります。

瞳孔を壺の口とみなせば、眼底は壺の底となるわけです。

 

 

 

気になって調べてみて分かった事は、普段何気なく呼んでいる用語にもちゃんとした意味があるんだということです。

私たちの人体における上下左右の位置で考えるのではなく、本来の意味に立ち返って考えて調べてみると知らなかった面白い発見がありました。

これからも様々なことに『なぜ?』という疑問を持ち続けていきたいと思います。

 

 

 

参考文献:骨単 ~語源から覚える解剖学英単語集~   河合良訓 監修

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2013.11.18

ピークフローメーターについて

先日風邪をひいてしまいました。

週の途中であったため何とか仕事を乗り切った木曜日の公休日、午前中は体を動かせていましたが、午後より体温は上昇し咽頭痛、咳・痰が強くなってきました。

これでは明日以降の仕事に差し支えてしまうと思い、呼吸器内科を受診しました。

病状を医師に説明しながら、聴診器にて肺野の聴診を受けながら自ら深呼吸した際に違和感がありました。強制呼気の際、息が吐きづらく、痰も絡まり呼気終末時間が延長されている事を感じつつ、医師が何度も聴診を繰り返されていました。自分でも気管支の炎症があり、気管支の内腔が狭くなっているだろうな・・・と考えていたところ、『喘息の既往はありますか?』と質問されました。私は喘息の既往がないことを返答したが、ついで『ちょっと測定してみましょう』と指示され、先生から手渡された物は『ピ―クフローメーター』でした。

ピークフローメーター2.jpg

ピークフローメーターとは、被験者が呼出できる最大呼気速度(Peak Expiratory Flow RatePEF)を調べることができる簡易の検査機器です。

PEFの正常値は下記の図のように、成人・小児、性別、年齢、身長・体重などから割り出されています。(下記図2 PEFの正常値参照※臨床呼吸機能検査P56 GreggNunnの式より)

img062.jpg


上記の図から、私の年齢(37歳)、身長(174.5cm)で当てはめ、最大呼気速度(Peak Expiratory Flow RatePEF)の予測値を割り出すと、600L/minあたりとなります。

実際にピークフローメーターで計測した値は、500L/min。同じ年齢、身長の女性よりわずかに多い値程度で、パーセンテージにして約17%の低下率(喘息増悪の重症度では極軽度に近い)を示しました。気管支の炎症や痰の貯留などによる気管内の狭窄が発生し、喘息様の状態となっている様子が伺えました。結果、ニューキノロン系の抗生剤、去痰剤、鎮咳薬とともに渡されたのがシムビコート®タービュヘイラー®というドライパウダー吸入式喘息治療薬でした。

sym30_60_dpl.jpg

この薬は吸入ステロイド剤による炎症の改善と、β2刺激剤により気管支平滑筋に直接作用して弛緩させ、狭くなった気管支を広げ、呼吸を楽にしてくれるようです。つまり1つの薬で2つの効果(気道の炎症と気道狭窄改善)を発揮してくれるようです。

自宅に帰り、食事を摂取してから先ずは内服薬を飲み、次いで吸入式喘息治療薬を吸引。

ピークフローメーターは個人で持っていなかったので、前後値がどれだけ変化したか見てみたかったです。初めて使用した感想といえば、『こんなにも早く効果がでるものか!』、『喘息ってやっぱり苦しいな』『このような苦しい思いから少しでも早く開放してあげられれば』と改めて思いました。即効性があったので、なんとなく喘息の方がステロイド剤に依存して離脱できないのが改めて認識できました。ステロイドは魔法のように効果がてきめんにでる薬ですが、その反面副作用が怖ろしいです。適度に使用しなければなりません。

喘息は非常に危険な病気です。以下の疫学にも記載しているように、結構罹患数も多い病気です。

皆さんも自分の周りに少なからず喘息を患っている方がいると思います。小発作だからと言って安易に経過を見ずに、注意しながら対応していきましょう。

 

≪喘息の疫学≫

気管支喘息の罹患率は23%。全体としても年々増加傾向。とくに喘息にかかる子供は年々増加傾向で低年齢化する傾向。一般に喘息の罹患率は先進国で高く、発展途上国で低い傾向。

原因は家屋内の浮遊アレルゲン(家ダニなど)の増加や、ディーゼル排気ガス中の粒子物質(PM)やストレスの増加などが挙げられている。

わが国のぜんそく患者数は400万人(うち治療を継続している者は120万人)、世界では15千万人が罹患しているとされる。喘息死数は世界では年間10万人以上が死亡しているとされる。わが国では喘息ガイドラインなどの普及により、年間6000人~3000人以下に減少しつつある。しかし、特に軽症や中等症でも突然死を生じることも少なくなく、不完全な治療では死に至ることもある疾患と認識が特に必要である。(参考文献:新臨床内科学第9 医学書院 監修;高久史麿 他 P28

 

喘息発作時の気道粘膜
IMG_0002.jpg

(参考文献:参考文献:新臨床内科学第9 医学書院 監修;高久史麿 他 P30

IMG_0003.jpgIMG_0004.jpg

(参考文献:参考文献:新臨床内科学第9 医学書院 監修;高久史麿 他 P3031

 

気道の浮腫と狭窄が認められます。このような気道の狭さになると、吸気は吸えても呼出する際に早く息を呼出させようとしても、空気が通る道路である気道が狭いので渋滞してしまい、吐き出すまでに時間がかかります。おまけに痰が溜まっている場合、咳嗽も加わると気道が狭くなっているせいで、有効的な咳嗽に必要な呼吸流速を十分に得られないために痰が喀出できず、何度も咳嗽を繰り返し非常に苦しみます。もうこんな苦しい思いはしないよう普段からの自己管理を怠らないようにしていきたいと思います。

 

 

 

 

次回

スパイロメーターでの検査値(特にフローボリューム曲線)からわかる臨床所見などの対比など記載してみようと思います。

図2 フロー・ボリューム曲線のパターン分類(臨床呼吸機能検査).jpg


1998年改訂版 臨床呼吸器能検査 肺機能セミナー P46

img061 - コピー.jpg

6回3学会合同呼吸両法認定士 認定講習会テキスト P50

3学会合同呼吸両法認定士認定委員会




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2013.10.14

『当たり前』はホント?

だんだん寒くなってきた今日この頃・・・

 

ふと、きれいな空を見上げた時に『あ~・・・秋の空って高いなぁ・・・』と思いました。

その時、ふと『そもそも秋の空って何で高く感じるんだ?天井はないのに・・・』と思いました。

 

理由を調べてみたところ・・・

   『水蒸気』

夏から秋にかけて空が透明度を増します。秋は大陸から移動してくる高気圧に覆われて晴れます。この「晴れの出身地」が空の透明度に関わってくるらしいです。大陸育ちの高気圧は海育ちの高気圧よりも空気中に含んでいる水蒸気の量が少ないため、空の青さが濃く、空が澄んで見えるようになります。

   『ほこり、砂』

・秋の地面は草に覆われている為ほこりや砂が舞いづらい。

陽射しが弱まって気温が低くなる秋は、対流(太陽で暖められた空気が上昇する)が起こりにくく、地面近くにある汚れた空気の層が空の低いところに留まるらしい。

   『雲』

水蒸気量が少なく上昇気流が弱くなると、夏代表の入道雲のような雲は見られなくなり、空の高い位置に秋らしい雲(うろこ雲など)が出来る為

 

今の時代の中で『当たり前』とされていることをふと見つめ直すと、案外理由が分からないことが多くあります。

当たり前を『ホントかな?』と疑い、調べてみる。

そうすると意外な発見があるものです。

 

先日、先輩から頂いた資料の中に、『パーキンソン病(大脳基底核への)の治療』について考察されたものがありました。

そこでは

『線を跨ぎ歩かせたり、リズムを取って歩かせたりする訓練を行う。しかし、これらは、すべて視覚誘導性の運動や聴覚誘導性の運動と考えられ大脳基底核は使用されない可能性が高い。この訓練は代償的訓練であり、大脳基底核の訓練ではないと考えられる。大脳基底核の訓練として刺激を入力していくには、大脳基底核が記憶誘導性の時に活動性が高まることを考慮し、視覚情報や聴覚情報などを使用しない運動課題を考えるべきである。この大脳基底核にアプローチをしていくこと、再教育していくことが機能の改善を起こす可能性があるのではないだろうか』とのこと。

 

本当に根本的な部分にアプローチをしていくのには『当たり前』とされている視覚誘導性の運動ではなく、視覚・聴覚の情報を使用しない運動が必要かも!とのことでした。

 

今まで『当たり前』といわれていたことを疑う。

簡単なようでかなり意識をしないと出来ないことです。

これからもいろいろな『当たり前』を疑いひとつひとつ検証することを続けていきたいと思います。

 

参考

日本経済新聞

グッドスパイン:http://www.goodspine-sasebo.com/

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2013.09.02

自助具作成

担当している利用者様より「痛くて前に屈めないから靴下が履けないの。何か良い物はないかな?良ければ買おうと思うの。」とお話がありました。

そこで私は「せっかくだし作ってみますね。」と自助具の作成の提案をしました。

 

まず、自助具とは

一時的あるいは永久的にしろ、身体に障害を持ったものが、その失われた機能を補って、いろいろな動作を可能ならしめ、または容易ならしめ自立独行できるように助ける考案、工夫の事を言います。

 

自助具の目的として、

① 関節可動域制限の補足と代償

② 失われた筋力の代償および弱い筋力の補助

③ 協調運動性の障害および痙直性に対するコントロール

④ 身体の欠損部分の代償

⑤ 身体機能の全廃部分の代用

⑥ 物体の固定

 

今回は痛くて前に屈めないとのお話でしたので、目的①の 関節可動域制限の補足と代償として利用者様にソックスエイドを作成しました。

 

材料

・下敷きまたはファイルなどプラスチック製の板

・ヒモ

・型紙

・ペン

・ハサミ

・穴あけパンチ

 

作り方

1.プラスチック板に下書きします。

2.ハサミで切り抜きます。

3.穴あけパンチで穴を空けます。

4.ヒモを通して完成です。(ヒモの長さは後で使いながら調節しましょう)

 

時間がかかり作るのも大変なイメージがありましたが、実際に作成してみると意外と時間もかからず簡単に作成する事が出来ました。今回の一件で仕事に対しても初めから時間がかかる様に思いこんで後回しにせず、まずは何事にもチャレンジしていこうと思います。

 

引き続き利用者様の訴えを基に自助具を作成していきたいと思います。今回作成したソックスエイドに関しては利用者様に実際に使用して頂いていないので、次回のブログにて経過をお伝え致します。

 

 

参考文献

土屋 弘吉(1992)日常生活活動(動作)―評価と訓練の実際 第3版 

医歯薬出版株式会社

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2013.07.21

医療職はサービス業!? vol.2

今回も前回に引き続き「医療職はサービス業!?」についてです。

前回のブログ内容はhttp://www.rehabilitation.pro/mt/mt.cgi

を参照してください。


お客様の立場に立つ

これは接客業の基本の立場です。

 

『お客様は今、何を求めているのか』

『どう感じているのか、何をしたいのか、どうして欲しいのか。』

 これを常に考え、求められているものをさっと提供出来ること。更にいうと、相手に直接要求される前に先回りして察する力が必要だと思います。隠れたニーズまでも汲み取り、確実に満たす事でお客様に満足していただき、さらに心をくばることで感動していただくことが出来ます。

 

例えば、居酒屋にいつもひとりで来店するお客様が二組いらっしゃるとします。ひとりの方は静かに自分の世界を楽しんで飲む事を目的にいらっしゃる。もうひとりは、店員や他のお客様との会話をつまみにお酒を楽しみたい。この場合、もちろん店員の取るべき態度は大きく変わってきます。

 お客様に心をくばり、一人一人に合わせたパーソナルなサービスを提供する事がホスピタリティという言葉にふさわしい、最高レベルのおもてなしです。

 

私達の仕事にも、同じ事が言えると思います。

 

施設を家庭以外の居場所として、仲間と交流を楽しみたい方、ひとりで安らげる空間を求めている方、一心不乱にリハビリに専念される方など、一人ひとりの求めていらっしゃるものは違うはずです。この、一人一人のニーズに気づくことで、気くばり・心くばりといったホスピタリティを発揮できるのではないでしょうか。

 

空間での過ごし方だけではなく、様々な場面で私たちの気づきは必要となります。

 

たとえば、顔しかめている利用者様がいます。どこか痛いのでしょうか、何か嫌な事があったのでしょうか、空間の気温やにおいなど、その方を取り巻く様々な要素のいったい何がその方を不快にさせているのでしょうか。それにいち早く気付き、スマートに対応する事で、利用者様に安心して頂いたり、満足して頂くことが出来るのではないでしょうか。

もちろん、顔をしかめる事態が起こる前に「こうした結果、不快に思われるのではないか」と相手の気持ちを思いやり、未然に防ぐことが出来れば、満足を超えて感動していただけるはずです。

 

利用者様の状態をアセスメントするための'気づき'はまさにホスピタリティそのものだと思います。

 

 

ホスピタリティを伝えるために

 さて、私たちのように医療や介護に携わる人々は、全員がホスピタリティを持って日々利用者様と接していると思います。しかしホスピタリティは思っているだけでは相手に伝わりません。相手に伝える為には行動に移すことが必要です。また、いわゆるスキルも必要で、基本的な身だしなみや接遇マナーがきちんとしていると、こちらの気持ちや行動を素直に受け止めてもらいやすく、ホスピタリティも通じやすくなります。このスキルの具体例がいくつか書いてあったので挙げていきます。

 

笑顔、挨拶、アイコンタクト、みだしなみを実行する事。この4つは、人の記憶に残りやすい、第一印象と最後の印象を左右します。

 

特に笑顔は重要です。笑顔で接すれば相手も笑顔を返してくれます。現場ではステージに立っている俳優と同じように、時には演じることも必要です。利用者様に笑顔になって頂くためには、いつも笑顔で利用者様と接さなければなりません。例えプライベートで辛いことがあった時でも、作り笑いでも構わないので現場では笑顔でいるべきです。マザーテレサは「笑顔は、たとえつくり笑顔でも、素晴らしい可能性を秘めている」と言う言葉を残しています。

 

言葉も相手を思いやって、好印象を残すような言葉遣いを心がける必要があります。目安としては①明るい言葉②やさしい言葉③美しい言葉です。それらの言葉を、相手が聞きやすい話し方で伝えるよう気を付けます。明るい話し方で、声の大きさや速度・間などに注意します。

また、表情を含むボディランゲージを効果的に使うと、さらに好印象を持っていただきやすくなります。

 

これらのスキルに加えて、上で述べた『基本マナー・気くばり・心配り』を身に着けることでホスピタリティを発揮し、利用者様に満足していただける対応ができると思います。

 

 

いつやるの!??

今でしょ!!

 

私自身、まだまだ利用者様の立場に立てていない事が多くある事を痛感しています。普段仕事をしている中では、もちろん利用者様を思い、利用者様のために、という気持ちを前提に行動しています。しかし実際には、ついつい利用者様よりも自分達の都合を優先してしまっていることがあります。

スタッフも人間ですので、急いでいたり疲れていたり、体調が優れなかったりと自分の都合を優先してしまいたくなる事もあると思います。そんな時でも時々立ち止まって、利用者様は何を求めていらっしゃるのか、自分はなぜこの仕事をしているのかを考えることで、利用者様最優先という、前提に立ち戻れるのではないでしょうか。

 

利用者様に安心して利用して頂き、満足して、感動して頂けるように、ホスピタリティを持ち続けて、意識して行動していきたいと思います。みなさんも、さっそく今すぐできる'笑顔'を実践することから始めてみてはいかがでしょうか。

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2013.07.14

医療職はサービス業!? vol.1

医療職はサービス業!?

医療職はしばしば、業種として『医療サービス』と分類される事があるようです。

サービス業とは、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のないを提供する業務のことだそうです。

つまり、『リハビリ』という、目に見えないものを提供している私達の仕事は、文字通りサービス業ということです。

 しかし「医療職はサービス業です」と言われても、いったい何をすればいいのか、どういったことに気をつければいいのか、いまいちわかりづらいところがあると思います。

 

そこで、サービス業と、それにかかわりの深いホスピタリティについてまとめてみました。

 

 

ホスピタリティって何?

サービス業に必要不可欠な立場・考え方として、ホスピタリティという言葉があります。

ラテン語の「hospice」(客を保護する)が語源で、日本語では"心をこめたおもてなし"という言葉に近いようです。お客様の立場に立って共感し、心をこめておもてなしをするということです。設備や商品によって差別化が難しい業種でも、ホスピタリティがお客様の心をとらえ、ソフト面での差別化を図ることができます。たとえば高級レストランやホテルなどはイメージしやすいのではないでしょうか。味や食材、建物や調度品などに大きな違いがなくても、接客の質が高いお店は高い評価を得ることが出来ます。それほどサービス業の中ではホスピタリティは重要なもののようです。

 

サービスの語源はラテン語の「奴隷」と言う意味で、「~しなければならない」という、義務を含む言葉だそうです。これはお客様に対して必ず履行・提供しなければならないものです。言葉の意味だけを捉えるとあまりいいイメージは湧きませんが、この'サービス'がなければお客様に満足して頂くことは不可能です。むしろ不快な思いや不満を抱かせてしまうかもしれません。このような事態を防ぐためにも、ほとんどの会社やお店では、マニュアルとして接客の手順が規定されています。しかし、本来このマニュアルの多くはホスピタリティをもとに作られています。「こうして差し上げれば喜んでいただける」「こういった行為はお客様を不快にしてしまうだろう」と言うようにお客様のことを思って作られた仕組みだからです。

 

 しかし、マニュアル化された接客だけでは、小さな感動を与えることはできても予想外の感動を生み出すことは難しいようです。もちろん、身だしなみや基本のあいさつなど、マニュアルに沿ったサービスが無ければ、小さな感動どころかお客様を不快にさせてしまいます。サービスをきっちりこなし、その上にホスピタリティがプラスされた時に初めて、お客様に予想外の感動を与えることが出来ます。

 

 

今回はここまで、続きはまた次週で...。

今回はここまで、続きはまた次週です。

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2013.06.12

運動習慣について

運動を始めた人の約50%が半年以内に運動をやめており、健常人でも1年以上運動を継続できている人は10%程度と言われています。これらの研究結果からも運動を継続することは容易ではないことがわかります。運動が健康に良いということは多くの人が感じるところだと思いますが、どのようにすれば運動を習慣化し、継続することができるのでしょうか。

医療に携わる人間として感じることは、「良くなりたい」、「こういうことができるようになりたい」、「旅行に行けるようになりたい。」と、心身に何らかの疾患を有しながらも目標を持って生活されている方がほとんどです。このことが、「人生の質」を高める上で最も重要なことだと思います。運動を継続する上で、こういった目標を達成するためにどのように行動するかだと思います。陥りがちな問題点として、最初に高すぎる目標、負荷の高い運動を行ってしまうと、継続できなくなってしまうことは経験的にも感じるところです。教育の現場では、ある事柄を習得するのに段階付けをして、そのハードルを極力下げ、成功体験を積ませることが次へのステップにつながるとされています(これは、とある学習塾でも採用されているようです。)。このように、運動を段階的に区切って、ハードルの高さを越えられる高さに設定し、目標を設定しやすく、見通しを立てやすくすることで運動の継続性を確立することが重要です。もちろん、運動した結果が付随してくれば、その行動は「強化」され、さらに継続的に行えるようになってきます。

ここで、運動が継続できない理由について考えてみましょう。運動が継続できない理由として、「長すぎる」、「方法が分からない」、「必要な道具がない」、「疲れる」といった理由があげられることが多いようです。これらの理由からも分かるように、運動の継続には、できるだけ簡略した内容から始めて行くことが重要です。その中で、運動が習慣化してきたら、自分の運動能力に合わせて、運動のレベル、難易度を上げていくようにすると良いと思います。

今回は、運動に対するモチベーションを高めるためにどうすれば良いかについて、ひとつの方法として紹介させて頂きました。「成功体験」を積むことは、そこに達成感が生じ、人間にもともと備わっている神経生理学的な反応を起こします。そうすることでさらに運動が継続的なものに変わると思います。このモチベーションを高める方法は人それぞれだと思います。その人の置かれている環境などによって変化しますので、まずは、自分がどういう目標を持っているのかを明確にしてみてはいかがでしょうか。

 

山崎裕司:行動分析学から見た臨床教育

盆子原秀三:運動療法継続の要因に関するアンケート調査 骨粗鬆症の二次予防として

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2013.04.22

医療従事者として大切な感覚

今回大それた題名を書きましたが、臨床を行っている中での基本的な視点についてこの頃感じたことがありましたのでここでご紹介したいと思います。

それは何かと申しますと、以前から何度も取り上げているリスク管理についてです。

 

常日頃から

l  リスク管理が重要だ!

l  何があってもおかしくないから、注意深く

l  ご利用者の目の前には自分しかいない(訪問の場合)

という事を念頭におき業務を実施して参りました。

 

リスク管理の際に自分が想定していないことが起っていて、とても戸惑いショックを受けたことがありました。

 

事の始まりはあるご利用者の「痛い、痺れる」との訴えでした。

痛みと痺れと聞いて緊急性の高い脳血管障害の可能性をスクリーニングし、脳血管障害を疑うような症状なく、続いて腰部脊柱管狭窄症などの疾患の可能性のスクリーニングを実施しました。間歇性跛行は認められましたがその他特に腰部疾患を疑う様な症状が認められませんでした。

 

そこで、原因がはっきりと分からなかったので、ご利用者や担当のケアマネージャーに受診を勧めました。

結果として受診して頂いたのですが、受診までに10日程のタイムラグがありました。

その間に下腿の閉塞性動脈硬化症のため入院加療が必要となってしまいました。

 

症状が認められた当初に「閉塞性動脈硬化症」の可能性も考えられる旨を、また何故「痛い」「痺れる」のか分からなくとも「異常である」と伝えていれば「受診までの時間がもっと短かったのかも」と悔やまれる結果となりました。

 

今回の事例から考えられる問題点として、自分の知識の中に症状をはめ込んでしまっているのでは...。今回の事例でいうと「痛み」や「痺れ」を脳血管障害や腰部の問題などPTがよく対象としている疾患にはめ込む事を前提として考えていました。痛みや痺れが出るのは前記の疾患以外にもあります。そのことを考えずに自分の知識の中だけということです。

 

「痛い」「痺れる」ことは異常なことです。

何故「痛い」のか何故「痺れる」のかが分からなくとも、異常であることを異常と捉え伝える事の重要性を改めて感じました。

 

また、今回スクリーニングする際にテスト(所定の動作)を実施するのみで、訴えのある部位を露出させ直接視たり触れたりしていませんでした。

 

基本中の基本で「診て」「触れて」ということをしていれば、早い段階で循環不全に気づいた可能性も考えられます。

 

「専門的な知識」を前提にすることも重要ですが、それだけではなく、純粋に何故この症状が出ているのだろうと興味を持つことが基本になければならないなと感じました。

 

下手に自分は専門家と思ってしまうと何らかの「盲点」ができてしまう恐ろしさを今回のケースで学びました。

 

いつも初心の頃の「大丈夫かな?」「何故?」という心配や興味を忘れずに業務にあたって行きたいと思います。

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2012.09.03

足こぎ車いす

本日は「足漕ぎ車椅子」を紹介させて頂きたいと思います。

 

今年の3月19日にNHKで「足漕ぎ車椅子」というものが紹介されたと利用者様にお聞きしました。どうやら従来の手でこぐタイプの車椅子ではなく、足でこぐ自転車のような車椅子ということ。脳卒中の方がその車椅子を使ってよくなるらしいよ。とのお話でした。私は「そんな車椅子が出来たんだ~。実験段階でまだまだ市場には出てこないだろう」と恥ずかしながら確認もせずに、あまり気に止めずに最近まで過ごして来ました。

それから半年近くが経過した最近、ほとんど足漕ぎ車椅子の存在は忘れていました。そんな時に利用者様と話をしていると、その方が足漕ぎ車椅子を使っているとのこと。私はまだまだ臨床に出てきていないと思い込んでいた中での話だったので、すぐさま利用者様にお願いをして体験をさせて頂きました。

使用してみて・・・

 全然イメージとは違う。。。まるで子供の頃に初めて自転車を買ってもらった時のような感覚でした。

 

 特徴(お渡しの乗ってみた感想)

 ・とにかくペダルが漕ぎやすい。発進時の重さが全くなく電動自転車に乗っている感覚

 ・小回りがきく。ほんとにその場でくるっと回れる。普通の車椅子でその場で回るのは片手では無理で技術が必要ですが、これは非常に簡単。

 ・操作が非常に簡単。右・左・回転などの操作が片手でラクラク。しかもハンドルが軽い。

 ・ブレーキがワンタッチ。

 ・ペダルが軽いので普通の車椅子よりも非常に少ない力でどんどんすすんじゃいます。

 ・楽しい。なんと行っても楽しい!サイクリング感覚です。

 

なんだか商品紹介文みたいになってしまいましたが、あくまでも私の試乗した感想です。

 

この車椅子はほとんど低床式エルゴメーター使用と同じ状態ですので

 

・持久力向上

・下肢協調性向上

・麻痺側機能訓練

 

等に使用できるのではないでしょうか。

 

また運転するということで高次脳機能障害に対しても有効かと思います。

 

またこの車椅子を使用した場面として考えられるのが・・・

 

・安全性の高い持久力訓練が可能

 →ショッピングセンター・公園などで自由に走り回ってサイクリング気分で

 →推進力が高いので低負荷での運動が可能であり、家族の負担も少なくご利用者様の自由度を向上させる事が可能。

 

これらから今後私は様々な方々にこの商品を紹介していきたいと思っています。常に市場は進化し続けています。常に利用者様にサービスを提供する立場の私がアンテナを張って、今回のように自分の安易な見解で出遅れることがないようにしていこうと思っています。

 

参考 株式会社 TESS http://h-tess.com/

NHK さきどり http://www.nhk.or.jp/sakidori/backnumber/120319.html

 

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2012.08.18

訪問のすすめ

訪問でのリハビリでは、リハビリを行うこと以外にも重要なことがいくつかあります。

重要なことの一つにご利用者様の健康管理ためにアドバイスをすることが挙げられます。

 

そのなかでも、時期毎に流行する感染症や夏場の熱中症などとトピックスに挙がる内容を予防目的にお伝えすることです。

 

最近はテレビなどでもしきりに言われている熱中症や脱水症の注意喚起と具体的に何をしたらいいのかということをお伝えしています。お伝えしている内容としては県から送られてくるリーフレットをもとに伝えています。これらを予防するために共通でいわれていることの一つに水分摂取が重要と言われていますね。

 

生理学の教科書をもとにしますと、成人で12500mlの水分の摂取と排出があるといわれています。この中でも純粋に水分として摂っているのが1100mlです。夏場は、排出が多くなりますので、1100ml以上摂らなくてはいけなくなると思います。

コップ1180mlといわれていますので、一日に7杯以上水分を摂ることがいいのではないでしょうか。実際に教科書的に810杯と書かれています。

 

では、水分といっても何をとったら良いのでしょうか?

よく言われているのはスポーツドリンクです。

このスポーツドリンクは、体液(細胞外液)と同じ成分をしているそうです。同じ成分でも「甘いよ」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、この糖分のおかげで体への吸収が速くなるそうです。スポーツドリンクは点滴に使用するリンゲル液というものと同等の様で、スポーツドリンクが発売される前はされる前は医師が長時間続いた手術後にリンゲル液を直接飲んでいたという話がウィキペディアに書いてありました。

 

少し話が脱線しましたが、スポーツドリンクは不足した水分を摂取するという意味で非常にお勧めです。ただ水分全てをスポーツドリンクにしようと思われましても、これはこれで微妙なところです。それはなぜかと言いますと糖分を考慮する必要があるためです。糖分は先にもお話したとおり吸収を速めるためには良いのですが、水分が不足してなくては吸収を速める必要はあまりないため、糖分がただ多くなってしまいます。

しかし、夏場は食欲も減ったり、少し動くだけで汗も出ますのでそこまで気にしなくもいいのではないかな...と思います。

実際に、食欲がなくてあまり食べられていない方、痺れなどが強いためにエアコンを使わずに常に汗をかいている方、動いて汗が出た後など夏場はなるべくスポーツドリンクを飲むことがお勧めです。

 

 

訪問では、理学療法士という視点だけでなく、医療従事者としての視点でマイナスに向かってしまう要素を一つでも多く取り除いて、維持・プラスに向かっていけるように関わっています。

 

この取り除く過程が予防でないかと思っています。実際にこの予防という定義に書かれているのは、予防医学で一次予防に位置付けられ「疾病の発生を未然に防ぐ行為」と定義付けられていますので、「取り除く≒未然に防ぐ」と理解すると決して間違えではないということが言えると思います。また、リハビリは三次予防に位置付けられていて「重症化した疾患から社会復帰するための行為、機能低下防止」と定義付けられていますので予防の要素が大きくなりますね。

 

健康状態が悪くなってしまえばリハビリができなくなります。せっかく歩けるようになったのに風邪で2.3日安静にしてたら歩けなくなってしまってでは、せっかくの努力も水の泡になってしまいかねません。

 

それ以前に、一般の方から見たら理学療法士といっても医療従事者です。医療従事者としての対応(予防的関わり)が求められると思います。

 

この文章を書いていて改めて予防の重要性を認識しました。

これからも、いち医療従事者として対応できるように研鑽していきたいと思います。

 

最後に、疾病のためにカロリー制限、水分制限、塩分制限などある方は水分摂取につきまして主治医の先生にご相談して下さい。

 

文献

ž  松野一彦 著:一目でわかる病態生理 P.58-59 メディカル・サイエンス 2001

ž  武内重五郎 著:内科診断学 改訂第16版 P.66,113,115 南山堂

ž  リンダJ.カルペニート=モイエ:看護診断ハンドブック第8版

ž  貴邑久子著:シンプル生理学 第5

 

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ž  八木誠 :"脱水症""輸液の投与について" バーチャル栄養カレッジ http://www.v-eiyo-college.jp/index.html 

ž  山縣邦弘 :"輸液・輸血" 研修医診療マニュアル 

http://www.pmet.or.jp/manual1/ 

ž  Wikipedia:スポーツドリンク

ž  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF

ž  Wikipedia:予防

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E9%98%B2

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